Japanese | |
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Title | PDEIII阻害薬のもつ可能性 |
Subtitle | 特集 循環制御のモニター・治療の進歩 |
Authors | 稲田英一 |
Authors(kana) | |
Organization | 順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック講座 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 31 |
Number | 1 |
Page | 9-13 |
Year/Month | 2010/7 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」ホスホジエステラーゼIII阻害薬は, 急性心不全の治療薬として, 内科領域だけでなく, 外科領域でも用いられているが, 脳や腎臓保護など, そのほかの臨床応用も期待されている. 「ホスホジエステラーゼスーパーファミリー」ホスホジエステラーゼ(PDE)スーパーファミリーは現在11の遺伝子ファミリー(PDE1からPDE11)に分類されている1). PDEはcAMPあるいはcGMP, あるいはその両者を分解する. このうちPDEIIIは, cGMP-dependentであり, 陽性変力作用, 血管拡張作用といった心血管系作用のほかに, 血小板抑制作用, 脂肪分解亢進作用, サイトカイン産生作用をもつとされている. 日本では現在, PDEIIIを阻害する薬物には, アムリノン, ミルリノン, オルプリノン, エノキシモン, ピモベンダン, シロスタゾールなどが含まれる. 本稿では主として静注薬として用いられているミルリノンとオルプリノンについて述べる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |