Japanese
Title(質問)最近発売された高血圧(心不全)対策用薬エプレレノンは, digoxinの血中濃度測定に影響しないのですか? (大阪府: Y.I.)
Subtitle質疑応答
Authors山田智之
Authors(kana)
Organization大阪医科大学附属病院薬剤部
Journal循環制御
Volume31
Number1
Page77-79
Year/Month2010/7
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstractエプレレノンは選択的アルドステロンブロッカーであり, その構造式はスピロノラクトンやカンレノンに類似し, ステロイド骨格を有する薬剤であるため(図1), ジゴキシンの測定に影響を及ぼす可能性があると考えられる. また, 本邦では「高血圧症」の適応のみを取得しているが, 米国では高血圧症のほかに「心筋梗塞後のうっ血性心不全」にも適応を取得しており, 臨床においてジゴキシンと併用されるケースは多くなると考えられる薬剤である. ジゴキシンはうっ血性心不全, 心房細動・粗動による頻脈, 発作性上室性頻拍などの心疾患に用いられる薬剤であるが, その治療域は狭く1), 血中濃度測定が必要不可欠な薬剤である. 臨床におけるジゴキシン濃度の測定には, 主に抗原抗体反応を利用した測定法が一般的であるが, その測定に影響を与えるジギタリス様物質(Digitalis-like immunoreactive substances: DLISs)の存在が数多く報告されている2).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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