Japanese
Title未来の循環制御―モニターとしての3次元心臓モデル―
Subtitle特集 未来に向けた循環制御研究への期待
Authors岡本浩嗣
Authors(kana)
Organization北里大学医学部麻酔科学
Journal循環制御
Volume31
Number2
Page97-102
Year/Month2010/10
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」未来の術中循環制御を考えるにあたって, (1)術中循環を規定する要素, (2)収縮拡張能の指標, (3)3次元心臓モデル, (4)各モダリティの比較, (5)未来の術中循環制御に分けて論を進めたい. 「術中循環を規定する要素」図1は術中循環を決定する要素とそれぞれの相互関係を表わしたものである. 中心にある左心と右心は互いに影響を及ぼしながら6つの因子である心拍数, 前負荷, 後負荷, 収縮性, 拡張性, 神経・液性因子が心機能や循環動態を左右している. 術中循環を制御するためには中心にある心臓の機能とその外環状の影響要素をモニターし, かつ合目的に制御することが肝要となる. 表1は理想的な術中心機能モニターの条件を挙げたものである. 機能変化に敏感でかつ負荷非依存性であるだけではなく簡便でベッドサイドで連続利用可能という条件を完全に満たすものは果たして存在するであろうか. この疑問にアプローチするため心機能の指標を収縮能と拡張能に分けて現時点における問題点を検討してみたい.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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