Abstract | 2010年6月26日, 27日の2日間, 北海道薬科大学の野村憲和学会長のもと, 北海道札幌市で第27回日本TDM学会・学術大会が開催された(写真1). 本学会の第1回学術大会は, 1984年, 国立循環器病センターの講堂にてTDM研究会学術大会として開催され, その後1988年に日本TDM学会と名称を改めて以降, 第27回目の学術大会を数える. 本学会は, TDM(therapeutic drug monitoring)について広く研究および討議し医療に貢献することを目的としており, すなわち, 個別化投薬の方法論を研究し, かつそれを普及させることによって, 薬物における有効性ならびに安全性の向上をめざすものである. 本大会のメインテーマは「未来へのTDM」TDMの今後の方向性を示す, 幅広い内容の講演・シンポジウムが企画された. 特別講演は2演題あったが, 特筆すべきは, Dr.Alexander A.Vinks(University of Cincinnati, Cincinnati Children's Hospital Medical Center)をお招きしての特別講演であった. |