Japanese
Title第2世代の薬物溶出性ステントであるエベロリムスステントとパクリタクセルステントの実臨床における無作為比較試験(COMPARE) Kedhi E, Joesoef KS, McFadden E, et al: Second-generation everolimus-eluting and paclitaxel-eluting stents in real-life practice(COMPARE): a randomized trial. Lancet 2010; 375: 201-9.
Subtitle文献紹介 II
Authors野々木宏
Authors(kana)
Organization国立循環器病研究センター, 編集部
Journal循環制御
Volume31
Number2
Page157-157
Year/Month2010/10
Article抄録
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「要約」: 実臨床において, エベロリムスステントはパクリタクセルステントに比べ安全性また有用性において優れていた. この結果から, パクリタクセルステントの適用は避けた方が良いことが示唆された. 第2世代薬物溶出性ステントであるエベロリムス(EES)とパクリタクセルステント(PES)は, 通常の金属ステントに比べ, 再狭窄率は低率である. 本研究ではこの両者の安全性と効能を実臨床で選択基準を設定せず比較した. 1施設における連続1,800例を無作為に2つのステントの割り付け, 12ヵ月以内の一次エンドポイント(全死亡, 心筋梗塞, 標的血管再血行再建(TVR))で評価された. 「結果」: EES 897例中6%, PES 903例中9%に一次エンドポイントが発現した(p=0.02). 血栓閉塞は, EES 1%以下, PESでは3%(p=0.002), 心筋梗塞は3%, 5%(p=0.007), TVRは2%, 6%(p=0.0001), 一次エンドポイントはEESで5%, PESで8%とそれぞれPESで有意に高率であった. エベロリムスステントは, ポリマーが薄いため内皮化の促進が認められるという報告があり, 実臨床では我が国においても市販されたため適用について参考となる論文である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords