Japanese | |
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Title | 新しい循環系モニタリングはアウトカムを改善するか |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 澄川耕二 |
Authors(kana) | |
Organization | 長崎大学大学院麻酔・蘇生科学分野 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 31 |
Number | 3 |
Page | 175-175 |
Year/Month | 2010/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 循環系モニタリングは全身管理における重要な技術のひとつであり, 患者アウトカムの改善が究極の目的である. 代表的モニターの肺動脈カテーテル(PAC)は1970年代から広く用いられてきた. しかし近年, 重症手術症例や敗血症の管理においてPACがアウトカムの改善に有効でないとする報告がみられるようになった1). PACのデータを適切に利用していないのがその一因と推測されている2). 一方, 新しい循環系モニターの臨床使用が始まっており, これらは低侵襲で合併症の発生が少なく, 新しい情報を提供するものとして期待が高い. その使用に当たっては, データを適切に利用し, 短期的, 長期的に患者アウトカムの改善に結びつけることが肝要であろう. 動脈圧波形心拍出量モニターのフロートラックは, PACと誤差20〜30%と良い相関を示すが, 低心拍出量では過大評価, 高心拍出量では過小評価する傾向があるようである3). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |