Japanese
Title心筋再生治療の現状と将来
Subtitle特集 未来に向けた循環制御研究への期待
Authors澤芳樹
Authors(kana)
Organization大阪大学医学系研究科外科学講座心臓血管外科学
Journal循環制御
Volume31
Number3
Page182-186
Year/Month2010/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」最近, 重症心不全治療の解決策として新しい再生型治療法の展開が不可欠と考えられており, 既に自己骨格筋芽細胞による臨床応用が欧米で開始されている. 我々も, 自己骨格筋芽細胞と骨髄単核球細胞移植を併用すると, 単独より心機能改善効果が高いことを証明し, 大阪大学医学部付属病院未来医療センターにおいて臨床研究をすすめている. さらに, 我々は, 温度感応性培養皿を用いた細胞シート工学の技術により, 細胞間接合を保持した細胞シート作製技術を開発し, 従来法であるneedle injection法と比較して, 組織, 心機能改善効果が高いことを証明した. これらの結果をもとに, 骨格筋芽細胞シート移植による心筋再生治療の臨床研究も同センターにて開始した. 本稿では, 今, 注目を集めているiPS細胞を用いた心筋再生治療をふくめて, 末期心不全患者への心筋再生治療の現状と将来について概説する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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