Japanese
Titleα2作動性鎮静薬塩酸デクスメデトミジン(プレセデックス(R)静注液200μg「アボット」, プレセデックス(R)静注液200μg「マルイシ」)
Subtitle薬剤紹介
Authors垣花泰之
Authors(kana)
Organization鹿児島大学病院集中治療部
Journal循環制御
Volume31
Number3
Page219-226
Year/Month2010/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」プレセデックス静注液(プレセデックス(R))の有効成分である塩酸デクスメデトミジンは, イミダゾール骨格を有するメデトミジンの活性右旋体(D体)で, 極めて選択性の高い中枢性α2アドレナリン受容体作動薬である. デクスメデトミジンの半減期は約2時間であり, 本剤は, 鎮静作用のほか, 抗不安作用, ストレスによる交感神経亢進を緩和することでの循環動態の安定化作用など, 広範な薬理作用をもっているだけでなく, 従来の術後鎮静薬とは異なり, 鎮痛作用を併せ持ち, 呼吸抑制作用がなく, 呼びかけで容易に覚醒し, 医療従事者とのコミュニケーションが可能なユニークな鎮静薬である. 本稿では, デクスメデトミジンの一般的な薬理効果と臨床使用における特徴, そして近年報告されているデクスメデトミジンの注目すべき作用, 最後に, デクスメデトミジンを使用するにあたっての注意点に関して概説する. 「プレセデックス静注液(プレセデックス(R))の効能・効果」本剤の有効成分は, 分子式C13Hl6N2・HCl, 分子量236.74の塩酸デクスメデトミジンであり, 製剤の組成は, 1バイアル2mL中にデクスメデトミジンとして200μg, 添加物として塩化ナトリウム18mgを含有し, pH4.5〜7.0, 浸透圧比約1の無色澄明の液である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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