Japanese | |
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Title | 高血糖病態が血管平滑筋機能に及ぼす影響 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 木下浩之 |
Authors(kana) | |
Organization | 和歌山県立医科大学医学部麻酔科学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 32 |
Number | 1 |
Page | 3-9 |
Year/Month | 2011/4 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」古くから, 高血糖は様々な組織障害による心血管系合併症を惹き起こすことが知られてきた. これまで高血糖や糖尿病に関して多くの研究結果が報告されてきたにも拘らず, 高血糖による心血管障害の機序を一元的に説明するのは未だ困難である. 高血糖をインスリン抵抗性と言い換えると, それを惹き起こす可能性がある病態は, 妊娠, 敗血症, ガン性悪液質, 肥満, 飢餓, 末端肥大症, 熱傷を含めた組織外傷, メタボリック症候群など様々であり, その機序の理解は一層困難を極める1). その中で, Brownleeは, 高血糖に伴う糖尿病合併症発生の機序に関する仮説の変遷を分かりやすく記している2,3). 本稿では, 高血糖が惹き起こす病態の元となるこれら各種仮説について提唱された年代順に解説を加え, 最後に, 最近注目されている高血糖により惹き起こされる酸化ストレスの影響について言及する. 本稿では, 高血糖病態が特に血管平滑筋機能に及ぼす影響に着目して概説させていただきたい. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |