Japanese
Title大動脈狭窄症治療における新しい時代の到来―経カテーテル的大動脈弁植え込み術の現状とその将来―
Subtitle総説
Authors倉谷徹
Authors(kana)
Organization大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科
Journal循環制御
Volume32
Number1
Page10-16
Year/Month2011/4
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」大動脈弁狭窄症は, 加齢とともにその頻度を増す疾患であり, 75歳以上の4.6%に発症すると言われている. この疾患は, 一度症状が出現すると, 75%の患者は3年以内に死亡する急激に進行する予後不良の疾患である. AHA guidelineでは, 現在, 大動脈弁置換術が大動脈弁狭窄症の治療におけるGolden standardであり, その成績は, 30日以内死亡率は4%以下で, 長期成績も良好である1,2). 我々の施設でも2008年大阪大学関連施設統計で, 総開心術が2,711例で, 大動脈弁単独置換術が212例であった. 手術死亡は4例, 1.8%である. しかし, 高齢者, 重篤な術前合併症を有する患者などは, その侵襲性により人工弁置換術を受けられない患者も少なくない. Bachらによれば, 現在, 人工弁置換術を受けている患者の同数程度の患者が, 高齢, 重篤な術前合併症, 術後QOLの低下の不安などにより手術を受けていないのが現状である3).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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