Japanese | |
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Title | 薬物の「副の作用」としてのQT延長 |
Subtitle | 講座 |
Authors | 加藤隆児, 井尻好雄, 田中一彦 |
Authors(kana) | |
Organization | 大阪薬科大学臨床薬剤学研究室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 32 |
Number | 1 |
Page | 17-21 |
Year/Month | 2011/4 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」医薬品の効果はin vitroあるいはin situでの薬理学的なスクリーニングを行った後, 治験が行われる. 「主の作用」は確認済みで, 第1相試験で動態学的安全性試験が行われ, その後は用量設定試験を行い, 製造承認, 販売となる. このため「主の作用」以外に「副の作用」があったとしても, それらをスクリーニングすることはほとんどない. 重篤副作用は臨床に出てからの「市販後調査」待ちということになることが多い. ここでは薬物の「副の作用」としてのQT延長について概説する. 顕著なQT延長は, トルサード・ド・ポアント(TdP)と呼ばれる重篤な多形性心室頻拍を惹起することがある. TdPは頻脈持続中のQRS波の極性が基線上を捻れるように変化する心室頻拍(VT)であり, 頻拍中は150〜300/分の頻拍数となるため, 失神などの重篤な症状が発現しやすい. 時として心室細動(VF)へと移行し, 致死的となる場合があるので不整脈の中でも特に重要視されている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |