Japanese | |
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Title | STICH試験の問題点を解明する |
Subtitle | 文献紹介 I |
Authors | 夜久均 |
Authors(kana) | |
Organization | 京都府立医科大学大学院医学研究科心臓血管外科学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 32 |
Number | 1 |
Page | 47-47 |
Year/Month | 2011/4 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「要約」: この試験はエビデンスに基づいた治療法を確立すべく国の研究費を使った研究であるにも拘らず, 多くの点で間違った施行をされている. 左室形成は心筋症の生命予後の最も大きな因子である左室容積を減じる手技であり, 今回の490例の左室形成群は, 今までの左室形成の有効性を示す多くの報告と同様なデータを示すと期待されたが結果は違った. 左室形成は正しくないコンセプトなのか, またSTICH試験が正しくなされなかったのか?まず第一に, STICH試験のinclusion criteriaとして, シンチグラムで左室前壁にviabilityが無い, LVESVI≧60ml/m2, 前壁akinesia≧35%を規定していたが, もっと大まかな形に変更され, EFは心エコーでの計測で良くなり, また正確なviability評価, 左室容積の計測はすべての症例には施行されなかった. 第二に, STICH試験はすべての症例で, non-viabilityが証明されたdyskinesia/akinesiaが前壁の35%以上にあることを要求している. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |