Japanese
TitleQRS morphologyによる心臓再同期療法の有効性予測(in MADIT-CRT trial)
Subtitle文献紹介 I
Authors西内英
Authors(kana)
Organization群馬県立心臓血管センター循環器内科
Journal循環制御
Volume32
Number2
Page112-112
Year/Month2011/8
Article抄録
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「Zareba W, Klein H, Cygankiewicz I, et al: Effectiveness of Cardiac Resynchronization Therapy by QRS Morphology in the Multicenter Automatic Defibrillator Implantation Trial-Cardiac Resynchronization Therapy (MADIT-CRT). Circulation 2011; 123: 1061-72. 」【背景】MADIT-CRT trialの患者群においてQRS morphologyによる分類で, 心臓再同期療法が有効である患者を見分ける事が可能か, 1次, 2次エンドポイントに影響するか評価した. 【方法と結果】QRS morphologyは治療前の体表12誘導心電図で評価した. 心不全もしくは死亡を1次エンドポイントとした. 基準となる洞調律時の心電図が存在した1,817症例のうち, 1,281症例(70%)はLBBB, 228症例(13%)はRBBB, 308例(17%)は非特異的心室内伝導障害であった. RBBBと非特異的心室内伝導障害はnon-LBBBと分類した. CRT-D植込み群とICD植込み群を比較した1次エンドポイントのハザード比はLBBB(0.47; p<0.001), non-LBBB(1.24; p=0.257)であり, LBBBで有意に低かった(p<0.001). VT, VF, 死亡のリスクはCRT-D植込みが実施されたLBBBで有意に減少したが, non-LBBBでは有意な差は無かった. 心臓超音波検査のデータについては, CRT-D植込みが実施されたLBBBにおいてnon-LBBBよりも有意に左室容積, 左室駆出率が改善した. 【結論】NYHA class I or II, LVEF30%以下, LBBBの心不全患者では, CRT-Dによって十分な治療効果を得ることができ, 心不全の進行を抑え, VT, VFを抑制することができる. しかしnon-LBBBにおいて有効性は示されなかった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords