Japanese
Title心不全における睡眠呼吸障害
Subtitle特集 心不全における神経性呼吸循環制御機構と新たなる治療への挑戦
Authors安藤真一
Authors(kana)
Organization九州大学病院睡眠時無呼吸センター
Journal循環制御
Volume32
Number3
Page157-163
Year/Month2011/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」 心不全にチェインストークス呼吸(CSR)を中心とした中枢性睡眠時無呼吸(CSA)が合併することは, 周知の事実であるが, そのほかに, 心不全患者では, 元来肥満などをもとにした生活習慣病があり, 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の合併も多い1, 2). OSAを合併する心不全患者ではOSAを合併しない群と比較して予後が不良であること3)や元来健康なOSA患者でも, 睡眠呼吸障害の程度に応じて将来の心不全の発症率が異なり, 重症患者では睡眠呼吸障害のない群と比較して有意に高率に心不全を発症することが報告されている(図1)4). いずれの群においても, その治療として経鼻式持続陽圧呼吸療法(CPAP)をはじめとする陽圧呼吸を用いた治療が行われるようになってきた. 本特集では, こうした特にOSAと心不全の関連, および陽圧治療と心不全に関しての知見を整理する. 「OSAの心臓に対する影響」 OSAは主に3つの機序を介して心機能に悪影響を与えているものと考えられている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】