Japanese
Title術中の輸液管理
Subtitle総説
Authors小竹良文
Authors(kana)
Organization東邦大学医療センター大橋病院周術期管理センター
Journal循環制御
Volume33
Number1
Page13-19
Year/Month2012/4
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」 麻酔科領域でも麻酔管理によって予後が変わることがあり得ることが認識されつつある. 輸液管理に関しても従来の輸液管理とは異なる概念, 方法を用いることによって合併症が減少し, 入院期間の短縮化が可能であるとされている. この変化には低侵襲血行動態モニタの進歩および新たな人工膠質液の開発も大きく関与している. 本稿では最近注目を集めている輸液管理に関して解説する. 「術中輸液管理の変遷」 過去から現在にいたる術中輸液管理の変遷を表にまとめた(表1). 「A. 晶質液主体のliberal fluid strategy」 いわゆる従来の輸液管理方法であり, 後述する制限的輸液戦略との対比からこのように呼ばれることが多い. この戦略の特徴は3rd space補充が組み込まれている点, 尿量が0.5〜1.0ml/kg/hrに満たない場合にはさらに輸液を追加することが多い点が挙げられる. 晶質液はその投与量の2/3から3/4が間質に移行するため, 晶質液主体のliberal fluid strategyでは術中に水分バランスが大きくプラスに傾き, 眼瞼, 眼球結膜などにおける著明な間質浮腫がしばしば観察された.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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