Japanese | |
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Title | より良い急性心不全治療を目指して |
Subtitle | 特集 重症環境不全の先進医療Up To Date |
Authors | 佐藤直樹 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本医科大学武蔵小杉病院内科・循環器内科・集中治療室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 33 |
Number | 2 |
Page | 67-69 |
Year/Month | 2012/8 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「心不全診療の課題」 厚生労働省の傷病別年次推移を見ると心筋梗塞患者の入院数は減少傾向にあるのに対して, 心不全入院患者は増加傾向にある1). これは, 心不全入院患者が増加しているのみならず, 入院日数が心筋梗塞患者よりも長いことがその要因と考えられる. 実際, 急性心不全の前向き多施設疫学調査であるATTEND registryによると平均入院日数は30日と極めて長い2). このように年々, 増加の一途をたどる急性心不全による入院患者を抑制するためには, 1)心不全予防(1次予防), 2)早期退院, 3)再入院予防(2次予防)を念頭に置いて, 疫学調査による実情を把握しつつ改善策を講じることが必要である. 医療経済的にもこのような対策が早急に望まれる. 「A. 1次予防」 図1に示すように心不全の伸展過程には, 高血圧を背景にもつ心肥大を主要因とした拡張不全と心筋梗塞を主要因とした収縮不全があることが知られている3). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |