Japanese
Title成人開心術周術期管理の注目点
Subtitle特集 心臓手術の周術期管理最前線
Authors三澤吉雄
Authors(kana)
Organization自治医科大学心臓血管外科
Journal循環制御
Volume33
Number2
Page76-79
Year/Month2012/8
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」 我が国では日本胸部外科学会が1986年から国内の心臓血管外科手術施設へのアンケート調査により, 年間の術式別の手術件数および手術死亡・在院死亡率を発表している. 近年ではアンケート調査への解答が義務づけられているため, 精度が向上している. 1986年は20,000件に満たない件数であったが, 2008年以降は1年間に55,000件を超える心臓胸部大血管手術が施行されている1). 心臓胸部大血管の手術件数増加は, 診断技術の向上, 高齢化や重症例など合併症を有する症例すなわちハイリスク症例への手術適応拡大が大きな因子である. ハイリスク症例ではとりわけ麻酔を含む周術期管理が肝要となる. 本稿では, 成人の後天性心疾患に対する開心術周術期における上室性不整脈と腎機能障害を中心に論ずる. 「上室性不整脈」 「A. 発症因子」 術後の上室性不整脈は術後死亡率や合併症発症率を上昇させ, 医療費の増加や入院期間の延長につながるとされており, その抑制が周術期管理の関心事である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】