Japanese
Title(質問)Digoxinの血中濃度測定についてご教示ください (大阪府:Y.I.)
Subtitle質疑応答
Authors加藤隆児
Authors(kana)
Organization大阪薬科大学循環病態治療学研究室
Journal循環制御
Volume33
Number2
Page136-140
Year/Month2012/8
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
AbstractDigoxin(dig)の血中濃度を測定(TDM)する場合, 採血時間が問題となりますが, どの時間帯での採血が良いでしょうか? 「A. 回答」 [採血時間] 投与後12〜24時間後:での採血が勧められます(前回[33巻1号]解答済). [採血時期] 定常状態(投与開始, あるいは処方変更の7日後経過した時点)での採血が勧められます(図2). 「B. 解説」 [採血時間] Digは, 分布(α)相の時間が長いことが知られており, 効果の指標となる血中濃度は消失相(β相)で採血したものが適している. 血中濃度は, 内服時では投与後6〜8時間程度経過しないと, digの作用部位である心筋中薬物濃度を反映しないため治療効果の指標とはならない. したがって, 原則的に次の服用直前のtrough値で血中濃度測定を行う. [採血時期] Digは血中濃度と組織中濃度とが平衡に達するまで(定常状態;steady state)にβ相半減期(T1/2)約40時間×4倍=160時間(約7日間)必要である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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