Japanese
Title(質問)ジギタリス様免疫活性物質(DLIS)と内因性ジギタリス様物質(EDLF)についてご教示下さい(大阪府Y.I.)
Subtitle質疑応答
Authors加藤隆児
Authors(kana)
Organization大阪薬科大学循環病態治療学研究室
Journal循環制御
Volume33
Number3
Page234-237
Year/Month2012/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「DLISって何ですか?」DLISとはdigitalis-like immunoreactive substancesの略で, 抗digoxin抗体と交叉反応を示す物質である1〜15). DLISは高血圧, 心不全, 腎不全, 肝障害のある患者, さらに妊婦や胎児・新生児などの血中や尿中に存在することが知られている1〜15). 臨床で薬物血中濃度測定(TDM)を行う場合, 迅速・簡便な酵素免疫法(Enzyme Immuno Assay)が一般的に用いられており, 使用している抗digoxin抗体と交差(交叉)性のある物質がDLISの基本型である. 現在digoxinの血中濃度測定で用いられている測定法としては, FPIA, MEIA, MARKIT, ACMIAの4種類が汎用されている8, 9). DLISが出現するためには, 次の3つの条件が考えられる. 1. 抗digoxin抗体の交差反応性(cross reactivity)が高い場合: 各測定法により異なる抗digoxin抗体を使用しているが, その抗体の特異性が低いとDLISが出現する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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