Japanese
Title動物実験のコントロールに関する考察 -各麻酔下でのイヌの循環状態を指標にして-
Subtitle誌上シンポジウム 動物実験における対照状態に関する諸問題
Authors肥川義雄
Authors(kana)
Organization東京医科歯科大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume2
Number2
Page233-239
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに 麻酔薬の血行動態に与える影響を調べるのに, 麻酔科領域ではイヌを実験動物として用いることが多い. また, 循環系に影響を与える薬剤の評価をしたり, 特徴を調べたりするのにもイヌが利用される. しかし, その麻酔方法はさまざまであり, 慢性実験犬を作成して, awakeの状態をコントロールとしているものもあれば, 同じawakeではあるが, 局麻下に測定器具を装着して, それをコントロールとしているものもある. ところが, わが国で行われている実験では, 何らかの麻酔薬でイヌを眠らせておいて, 開胸, 開腹といった大きな侵襲を加えて, 循環測定器具を取り着け, これをコントロールとしている場合が多く, 麻酔法の違い, 加えられた手術侵襲の違い等により, コントロールの状態においてえられた測定値が, 各研究施設でかなり異なっている. そこで, イヌの麻酔によく使用されている麻酔薬, たとえば, pentobarbitalやhalothane等を使用したときに, コントロールとしてのイヌの循環状態が, どうなっているかを比較し, イヌのコントロールは, いかにとるべきかについて検討してみたいと思う.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】