Japanese
Title10. Ca拮抗薬の心筋・血管平滑筋および骨格筋に対する作用の差異
Subtitle特集/誌上シンポジウム カルシウム拮抗薬と循環管理
Authors小野宏
Authors(kana)
Organization財団法人食品薬品安全センター秦野研究所薬理学研究室
Journal循環制御
Volume3
Number2
Page323-329
Year/Month1982/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract1. はじめに Ca拮抗薬は周知のように血管平滑筋に直接作用する血管拡張薬であり, 心筋に対しても顕著な作用を有するものであるが, 骨格筋に対してはとくに目立った作用がない. 骨格筋・心筋・平滑筋はいずれも興奮性細胞であり, 興奮にともなって細胞内に特定の構築をなして存在する収縮蛋白の収縮が起こり, 張力を発生し, あるいは短縮する, ということでは共通である. しかし, 細胞膜の興奮におけるCa++の関与と, 収縮系に対するCa++供給の方法について, 3種の筋で相違があり, それがCa拮抗薬の効果の差となって現われている. Ca拮抗薬のこれら3種の筋に対する作用の差異を通覧するのが本文の課題であるが, 筆者らがえた実験成績を含めて述べることとしたいので, まずその方法を説明することからはじめたい. 2. 方法-血液灌流摘出標本- 薬理学の常套手段である摘出標本は, 心房や乳頭筋にしても, 血管条片にしても, 組織の反応を周囲の影響(神経や体液)から独立して観察できるところから, 捨てがたい方法ではあるが, 切り出された組織は人工栄養液中に浸され, 酸素も栄養も薬物もその浴液からの浸透によって供給されるところがきわめて不自然である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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