Japanese
Title循環管理から見た麻酔科学
Subtitle講座
Authors稲田英一
Authors(kana)
Organization帝京大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume13
Number2
Page281-285
Year/Month1992/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「1. 麻酔科医の役割の発展」麻酔科学が学問として成り立ってからの歴史は浅いが, 近年の麻酔科学の発展は著しい. 麻酔関連薬物の開発, 進歩, その作用メカニズムの解明, モニタリングの進歩など, 麻酔に関連する多くの分野で加速度的な進歩が見られる. 古くは麻酔の3要素として, 鎮痛, 不動, 健忘ということが取り沙汰されてきたが, 薬物やモニタリングの進歩によって, 上に挙げたような3要素を達成するのは容易なことになってきた. 揮発性麻酔薬1つをとってみても, ハロセン, エンフルレン, イソフルレン, セボフルレンと4種類もある. 心血管作動薬となると, β遮断薬, カルシウム拮抗薬, ニトログリセリン, プロスタグランディンE1のような血管拡張薬, ドパミン, ドブタミンのようなカテコラミンなど, 枚挙に暇がないほどの種類がある. モニタリングの進歩も著しい. パルスオキシメータやカプノグラフィーのような非侵襲的呼吸モニタリング, ペーシング, 混合静脈血酸素飽和度測定などの多彩な機能をもつ肺動脈カテーテルなどの侵襲的循環モニタリング, 経食道心エコー図のように解剖学的情報や流量に関する情報を与えてくれる過去になかったモニタリングなどがある.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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