Japanese | |
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Title | 慢性心不全の治療―経口強心薬― |
Subtitle | 特集 第5回セラピューティック・フォーラム シンポジウム『心不全の治療』 |
Authors | 大島茂 |
Authors(kana) | |
Organization | 群馬県立循環器病センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 17 |
Number | 2 |
Page | 169-176 |
Year/Month | 1996/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」慢性心不全の治療薬としては, ジギタリス, 利尿薬のほか, 血管拡張薬, β遮断薬, 強心肝などがある. このうち, 強心薬の投与は, 過負荷状態でエネルギーが枯渇状態にある心筋のエネルギー需要を, 強心作用によりさらに増加させることがあり, 心不全の長期予後に関しては否定的な報告も多い1〜3). しかし, 短期的には自他覚症状の改善にきわめて有効であり, 心不全に対する重要な治療薬である. 強心薬はその作用部位により, 交感神経(β)受容体刺激薬, adenylate cyclase刺激薬, phosphodiesterase(PDE)阻害薬, 収縮蛋白Ca2+感受性増強薬や細胞膜のポンプあるいはチャンネルに作用する薬剤などに分けられる. ここでは, pimobendanを中心に経口投与可能な強心薬(ジギタリス製剤を除く)について概説する. 「ピモベンダン」ピモベンダンは図1のごとく, PDE III阻害作用と心筋収縮蛋白であるトロポニンCのCa2+感受性増強作用とを有する抗心不全薬である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |