Japanese | |
---|---|
Title | 塩酸オルプリノン |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 安達仁*1, 谷口興一*2 |
Authors(kana) | |
Organization | *1群馬県立循環器病センター循環器内科, *2群馬県立循環器病センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 18 |
Number | 2 |
Page | 285-289 |
Year/Month | 1997/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」急性心不全は, 急激な循環動態の悪化に, 心臓のポンプ機能を中心とした代償機構が対処しきれなくなった状態である. 病態として心収縮能の低下, 心拡張能の低下, 体液量の増加, 末梢血管の拡張不全がある. これに対する治療としては, 心収縮能を改善する薬物としての強心薬, 前負荷軽減作用により心仕事量を軽減して心臓の疲弊を解除すると同時に, 後負荷軽減により心機能を改善させる血管拡張薬, 体液量を減少させる利尿剤の三種類が主に使用されている. 血管拡張薬は, 腎機能の拡張による利尿効果も合わせ持っている. phosphodiesterase III inhibitor(PDE inhibitor)は心機能改善作用と血管拡張作用とを期待しうる薬物で, 1978年に静注用アムリノンが最初に使用可能となった. 今回紹介する塩酸オルプリノンは日本で独自に開発された唯一のPDE inhibitorであり, 1996年にエーザイより発売された. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |