Japanese | |
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Title | 心臓移植と運動耐容能について |
Subtitle | 特集 シンポジウム(I)「運動療法で心機能は良くなるか」 |
Authors | 長田尚彦 |
Authors(kana) | |
Organization | 聖マリアンナ医科大学第二内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 18 |
Number | 3 |
Page | 332-336 |
Year/Month | 1997/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」米国での心移植はこの10年間でまれに施行されるに過ぎなかった治療法から, 末期心不全患者に対する標準的な治療法へ容認されるようになってきた. サイクロスポリンを代表とする免疫抑制剤の急速な進歩により, 術後患者のQuality of Lifeや生存率などは飛躍的に改善している. 今回筆者がSt. Louis大学留学中に研究してきたデータを基に1)米国での心臓移植の現状, 2)心臓移植後の運動耐容能, 3)心臓移植後の運動時循環動態, 4)心臓移植後の運動トレーニングの効果, などについて文献的考察を加え述べる. 「米国の心臓移植の現状について」St. Louis大学のデータによると心臓移植後の5年生存率は73%まで改善してきている(1985-1995年)1). その一方で心不全患者は年々増加し続け, 年間新たに診断される心不全患者の数は約40万人程度と推定されている. そしてアメリカでは年間340万ドルの予算が心不全関連に費やされているにも関わらず, 心不全が直接死因で毎年4万人が死亡している. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |