Japanese | |
---|---|
Title | 虚血性心疾患に対する抗血小板薬の役割 |
Subtitle | 講座 |
Authors | 児玉和久*, 朝倉正紀*, 平山篤志* |
Authors(kana) | |
Organization | *大阪警察病院心臓センター内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 19 |
Number | 3 |
Page | 412-415 |
Year/Month | 1998/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」急性冠症候群は, 不安定プラークの破綻部位に血栓が形成することにより発症する不安定狭心症や急性心筋梗塞を含む疾患群と定義される1). これらの疾患における血栓は, 血管内視鏡により生体内における冠動脈内血栓の実像が臨床的にも観察されるようになり, 血栓に対する対策がますます重要な課題となっている2). 血栓に対する治療薬として現在我々が使用可能なものに, アスピリン, チクロピジン, シロスタゾールなどがある. 虚血性心疾患に対しての大規模臨床試験で, アスピリンの使用により心血管イベントの減少が著明に認められて以来, 現在数多くの症例で投与されている. また最近になって血栓の主体である血小板の研究が進み, GP(Glycoprotein)IIb/IIIa受容体の拮抗薬が臨床治験されるようになり, 欧米においては大規模試験の結果が良好なことより, 日常の治療薬として普及しつつある. 今回は, 抗血小板薬に関して大規模試験の結果を中心に述べることとする. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |