Japanese
Title新しい循環動態解析の指標:Wave Intensity
Subtitle講座
Authors菅原基晃*, 仁木清美*
Authors(kana)
Organization*東京女子医科大学基礎循環器科
Journal循環制御
Volume20
Number1
Page90-97
Year/Month1999/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」Wave Intensity(WI)は, 動脈系内の任意の部位での血圧波形と血流速度波形の形成に, 心臓から末梢へ向かう前進脈波と末梢で反射して心臓へ向かう反射脈波のどちらの効果が優勢であるかを簡単に判定できる指標として, Parkerら1)が提唱した. Parkerらは, 特性曲線法という数学的には洗練されているが物理的解釈が難しい方法に基づきWIを導入したため, WIの物理的意味は, 当初, 充分には理解されなかった. 著者らは, 特性曲線法によらない直接的方法でWIの意味を明確にし2〜4), 動物実験や臨床データに基づきWIの生理学的性質を明らかにしてきた. WIは, 心臓血管系の動作状態の変化に対応した変化をするので, 心室-動脈系干渉の解析に有用な指標である. 「Wave Intensityの物理的性質」1. Wave Intensityの定義 ParkerらのもともとのWave Intensityの定義は, 次のようなものであった. 動脈中の圧力をP, 血流速度をUとする. これらの同時測定記録から, 一定時間間隔△tごとのPおよびUの変化△Pおよび△Uを求める.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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