Japanese
Title我が国における肺移植の現状と問題点
Subtitle講座
Authors藤村重文
Authors(kana)
Organization東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
Journal循環制御
Volume21
Number1
Page54-60
Year/Month2000/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「緒言」 肺移植は, 小児から成人まで非可逆性肺疾患に対する究極的治療法としてその意義は確立され, 我が国以外の世界の多くの国々で日常的に呼吸器疾患の診療のなかに取り込まれている. 一方, 我が国の脳死臓器移植は, 1997年10月16日「臓器の移植に関する法律」の施行以来, 今日までに4例の脳死ドナーによって心臓や肝臓移植が行われているが, 肺移植は, 2年余が経過した現在, 生体肺移植1例が行われたものの, 脳死移植が実現していない. 肺移植の実施には心臓や肝臓などと比較するとより厳しい障害がある. 本文では肺移植の現状と問題点について考察する. 「肺移植の歴史」 肺移植は, 1947年にDemikovら1)によってイヌで初めて左下葉移植実験が行われ, 1963年にミシシッピー大学のHardyら2)によって世界の第1例の左肺移植が行われた. その後1970年代までに欧米を中心に約40例が行われた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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