Japanese
Title筋交感神経活動を用いた慢性心不全の病態解析
Subtitle特集-第24回総会シンポジウム1『自律神経評価法の有用性と限界』
Authors麻野井英次
Authors(kana)
Organization富山医科薬科大学第2内科
Journal循環制御
Volume24
Number3
Page202-206
Year/Month2003/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」交感神経活動の亢進は心不全の重要な増悪要因である. 筋交感神経活動(MSNA)は中枢からの交感神経活動の流出を直接評価できるだけでなく, その動態を連続的に追跡できる点に特徴がある. これまでMSNAは1分間あるいは100心拍に対するバーストの数により定量されてきた. これは神経バーストの振幅を, 個人間あるいは日を変えて測定した同一個人で比較できないことに起因する. バースト数による交感神経活動の病態解析の限界は, 心不全が重症化するにつれてバースト数が心拍数に近づき頭打ちとなること, 他の循環指標との動的連携を同時系列信号として解析できない点にある. 今回, 患者間比較に応用できる新しいMSNAの定量法と, MSNAの時系列信号を用いた慢性心不全の病態解析について報告する. 「バーストパワーによるMSNAの定量化」一般に交感神経活動が亢進した場合, MSNAのバースト数の増加だけでなくその振幅も増大し, バースト間の振幅の違いが小さくなるのが特徴である. この点に着目しSverrisdottirら1, 2)は全てのバーストを最大振幅(100%)で規格化し, 全バーストの振幅のヒストグラムからその中央値をもって交感神経活動の指標とした(burst distribution).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】