Japanese
TitleGABAシステムと循環
Subtitle総説
Authors渡辺正仁*, 冨士仁見**, 阪上久美子**, 田中一彦**
Authors(kana)
Organization*大阪医科大学第2解剖学教室, **大阪薬科大学臨床薬剤学教室
Journal循環制御
Volume26
Number3
Page222-230
Year/Month2005/9
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstractγ-アミノ酪酸(GABA)は中枢神経系における抑制性のアミノ酸性神経伝達物質であることは良く知られている. しかし, GABAは末梢神経や末梢の非神経組織にも存在する. 循環の調節は主として自律神経系によって制御されているが, 中枢神経内での自律神経節前ニューロンの調節にGABA作動性ニューロンが関わっている. また, 最近, ストレスが血圧などに影響するメカニズムが明らかになりつっある. 一方, 脳内の循環には自律神経系は作用せず, 局所のGABA作動性介在ニューロンやマイネルト核から大脳皮質に広く投射するコリン作動性ニューロンが大脳新皮質や海馬などの血流をGABA受容体を介して調節するメカニズムがある. さらに, GABAの摂取や投与によって血圧の低下が起こるが, これは交感神経節後線維終末からのノルアドレナリン放出を, GABAB受容体を介して抑制するためと考えられている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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