Japanese | |
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Title | Cardiorenal Insufficiencyにおける新規循環調節ペプチド発見の意義 |
Subtitle | 第27回総会シンポジウム『液体性因子と循環制御』 |
Authors | 平田恭信 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京大学医学部循環器内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 27 |
Number | 4 |
Page | 305-311 |
Year/Month | 2006/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」近年, 心機能と腎機能とは密接な関連性があることが再認識されている. すなわち心疾患の予後に腎機能が大きな規定因子として働いていることが種々の疫学調査で証明されている1). したがって心疾患の予後改善を図るには同時に腎機能を改善する, もしくは好影響を与える治療法の開発が望まれる. この原因として様々な因子の関与が考えられているが, 腎臓と心臓の両者を共通に障害し得る体液性因子の関与が注目されている. また治療面から考えると心臓と腎臓の両者に共通して効果を発揮する薬剤が望まれる. 近年, それについても液性因子の臨床応用が期待されている. この観点から本稿では以下の3種の循環調節ペプチドについて述べる. ナトリウム利尿ペプチドナトリウム利尿ペプチド, 実際, 治療薬として用いられているのはANPとBNPであるが, いずれもグアニル酸シクラーゼドメインを有する受容体に結合してcGMPを増加させる. その結果, 血管拡張作用とNa利尿作用を発揮する. 心不全においては心臓の前負荷, 後負荷のいずれも軽減することで心不全を改善させる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |