Japanese
Titleアルドステロンの心筋への直接作用
Subtitle第27回総会シンポジウム『免疫・炎症と循環制御』
Authors吉村道博
Authors(kana)
Organization熊本大学大学院医学薬学研究部循環器病態学
Journal循環制御
Volume27
Number4
Page324-331
Year/Month2006/12
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに:アルドステロンの作用にはナトリウムが重要な共役因子である」近年, アルドステロンが心血管リモデリングを惹き起こす事実が次々と報告されている. アルドステロンはその発見から既に50年が経過しているが, その奥深さには驚かされる. しかしながら, 我々は, アルドステロンの作用に関する重要な共役因子を見落としてはならない. in vivoの実験系でナトリウム負荷をせずにアルドステロンを投与しても心筋傷害を起こさないという事実からわかるように1), アルドステロンの心筋傷害には「食塩」の存在が不可欠である. 事実, 一般的に, 心肥大または心不全状態において減塩食は非常に重要であると以前より報告されている2). 食塩をほとんど摂取しない部族であるヤノマモインディアンは血中アルドステロン値が高値であるにも拘らず高血圧を来たさない3)4). 我々は, 食塩とアルドステロンが相乗相加的に心肥大を生じさせるという仮説を立て, それを検証するために実験を進めた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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