Japanese | |
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Title | (質問)肥満細胞由来酵素キマーゼの心血管系に対する多様な作用についてご教示下さい(広島県:H.A.) |
Subtitle | 質疑応答 |
Authors | 高井真司 |
Authors(kana) | |
Organization | 大阪医科大学薬理学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 27 |
Number | 4 |
Page | 384-386 |
Year/Month | 2006/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | ヒトの血管には, アンジオテンシンII産生酵素としてアンジオテンシン変換酵素(ACE)とキマーゼが存在する, 正常血管において, ACEの局在部位は血管内皮細胞が主であるが, キマーゼは肥満細胞の顆粒中に存在し, 主に外膜に分布している. また, 正常心臓においてもキマーゼは肥満細胞顆粒中に存在しているが, そのキマーゼ含有肥満細胞数は少ない. 通常, 心血管組織に局在しているキマーゼは, 肥満細胞顆粒中に蓄積されており, 酵素機能を持たないように制御されている. その制御には肥満細胞顆粒中のpHが重要な役割を担っている. 肥満細胞顆粒中のpHは5前後に保たれており, この環境下ではキマーゼは酵素機能を発揮できない. キマーゼが酵素機能を発揮するには至適pHである7〜9の環境が必要であり, そのためには肥満細胞顆粒中から放出されなければならない. つまり, キマーゼが酵素機能を発揮するには, 組織に機械的刺激や炎症が加わり, 肥満細胞から脱顆粒される必要がある1). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |