Japanese
Title血管(円筒管)内を流れる液体の流動を考える
Subtitle総説
Authors谷口興一
Authors(kana)
Organization群馬県立心臓血管センター
Journal循環制御
Volume28
Number3
Page185-193
Year/Month2007/9
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」レオロジーrheologyは, "物質の流動flowと変形deformationを取扱う科学である", とReinerによって定義されている. rheoはギリシア語のρεωに相当し, 流れという意味であり, logy(λογυ)は学であるから直訳すると流れ学である. 中国では流動と変形の頭文字をとって流変学と呼んでいるが, 我が国では便利な片仮名があるのでレオロジーと称している. また, 生体を取扱う場合はバイオレオロジーbiorheology, 血液を取扱う場合はヘモレオロジーと呼ばれている. 流動曲線が原点を通る直線を呈するのはニュートン流体であるが, このほかに各種の流動特性(流動曲線)を示す非ニュートン流体がある. 血液は, ニュートン流体である血漿の中に血球を含む懸濁液である. したがって, 当然のことながら, 血液は非ニュートン性を示し, 降伏応力を有する流体である. しかし, 血液は生物であり, 血球の大きさ, 形状, 変形能, 赤血球集合, ヘマトクリット(Ht), 血漿の性状, 温度などの様々な条件によって, 流動特性は変化する1〜4).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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