Japanese
Title本邦発の次世代型補助人工心臓EVAHEART
Subtitle総説
Authors山嵜健二
Authors(kana)
Organization東京女子医科大学心臓血管外科
Journal循環制御
Volume29
Number1
Page50-55
Year/Month2008/5
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「左室補助人工心臓(LVAS:Left Ventricular Assist System)による重症心不全治療の現状」内科的治療法に抵抗性の末期重症心不全症は心臓移植の適応となるが, 本邦のみならず世界的にもドナー不足は益々深刻化している. そのためLVASを用いた長期循環補助療法が, 心臓移植または自己心回復後離脱までのブリッジ使用(BT)だけでなく, 心臓移植を前提としない一最終治療手段(DT:Destination Therapy)としても用いられてきた. LVASにはポンプを体外に置く体外式と, ポンプを体内に埋設する植込み型があるが, より長期補助を要する症例では体内植込み型が生命予後, QOLの点で有利である. 第一世代の拍動型の植込み型LVASには, 世界的に多く使用されてきた, HeartMate I(米国Thoratec社), Novacor(カナダWorld Heart社)の2機種がある. 米国において移植非適格患者に対して, HeartMate Iを用いたDTと, 薬物治療との無作為抽出試験(REMATCH study)の結果, 生存率は薬物治療群1年:25%, 2年:8%からLVAS治療群1年52%, 2年23%へと大幅に改善した1). これにより, 植込み型LVASを用いたDTがFDAにより認可され, 保険償還もなされLVASの新時代の幕開けとなった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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